機械システム工学科の紹介
次世代を担う実践的技術者へ。
機械を作る材料、機械の動き、動力・エネルギー、自動化、設計・製図および製作などについて勉強します。さらに、ロボット技術や原発の廃炉などについても学びます。特に、実験や実習を通しての実践的な学習と知識の習得を心がけています。
4年生からは研究室に配属され、さらに高度な指導を受けながら自主的な研究や実験を行います。また、ITやIoTを活用したモノづくりの基礎学習も行い、次世代を担う実践的技術者の養成をしています。
目指す業界・職種
- 機械設計技術者/生産技術者/システムエンジニア/プログラマ
本科の特徴・魅力
機械を動かすためのメカニズムを学習することができる
「機構学」という科目で、機械の各部品(要素)がどのように動くのか学習します。
モノをつくる際の加工方法の勉強ができる
「モノづくり実習」などの科目で、金属などの材料を切断したり、穴をあけたり、削ったり、溶接で接合することを学習します。
新しいモノをつくるために設計の勉強ができる
「材料力学」などの科目で強度の計算を学習します。
機械を動かすためのプログラミングを学習することができる
「機械システム工学基礎」や「情報処理」の科目でArduinoやC言語を用いて機械を動かすためのプログラミングを学習することができる。
機械を動かすための制御を学習することができる
「制御工学」という科目で機械の制御について学習します。
カリキュラム一部ご紹介
1年次
- 機械システム工学基礎
- 機械システム工学概論
- 機械システム工学概論
- 「機械システム工学基礎」と似ていますが、こちらは専門科目(座学)の導入科目です。これから5年間かけて学ぶ専門科目の概要を機械システム工学科の全教員がオムニバス形式で解説します。
- 機械システム工学基礎
- 機械システム工学科における実習系科目の導入科目です。ラインとレースカーの作製をとおして、3DCADによる3Dモデリング、組み込みプログラミングを体験します。後半の授業では、EVキットカーの分解組み立て、工作機械による金属の加工を行います。
2年次
- モノづくり基礎
- 機械工作法Ⅰ
- 機械工作法Ⅰ
- 実習で金属の加工方法を学ぶとともに、授業でも加工方法を学びます。金属の不要部分を切りくずとして取り除く切削加工の基礎について学習します。また、鋳造(ちゅうぞう、金属を溶かして型に流し込む方法)、溶接(金属を溶かして接合する)、塑性加工(そせいかこう、金属を変形させる)について学習します。
- モノづくり基礎
- 本格的に工作機械を使用して金属の加工を行います。金属を円筒形に削る「旋盤」、平面削りを行う「フライス盤」、金属を溶かして接合する「溶接」、プログラムコードで工作機械を動かす「NC工作機械」について学習します。
3年次
- モノづくり実習
- 工業力学
- 情報処理
- モノづくり実習
- 2年の実習につづけて実習を行います。2年生と同じ工作機械(旋盤やフライス盤)を使う場合でもNC機能を活用することでより複雑な作品を作成します。また、歯車を削り出す特殊な機械を使って平歯車を作製します。
- 工業力学
- 工業力学は、1、2年生で学習した物理学の中の力学と数学を統合して機械的、工学的な問題に取り組む授業です。
- 情報処理
- OS(オペレーティングシステム)の学習としてWindows11およびLinuxの1つであるUbuntuを使って授業を行なっています。プログラミング言語は初心者向けにC言語を用いています。
4年次
- 創作演習
- ロボット基礎
- 工学セミナー
- 水力学
- 創作演習
- 1~3年生で学んだモノづくりの知識を生かして、3DCADによる設計、工作機械による部品の製作、組み立てを行います。電気電子システム工学科の学生と協力することで、モーターで動く作品を作ります。
- ロボット基礎
- 今まで学習した数学、物理の知識を生かしロボットアーム(マニピュレーター)の動かし方を学習します。また、ロボットアームを動かすための要素(電気回路、制御、モーター)についても取り扱います。
- 工学セミナー
- 各教員の研究室に配属され、著書や論文を講読したり、研究する際の基礎を学びます。
- 水力学
- 水や空気などの流体の流れやそれに伴う力学を学習します。タンクの強度計算、流れが物体に及ぼす力、ロケットや飛行機の推進力、浮力や揚力なども学びます。
5年次
- ロボット制御工学
- 工学実験
- 卒業研究
- ロボット制御工学
- 電気電子システム工学科の学生とともに、ロボットを制御するためによく用いられるPID制御についてシミュレータを用い学習します。また、3次元のロボットアーム(マニピュレーター)の動かし方も学びます。
- 工学実験
- 講義で学習した内容を、実験を通して理解します。実験で得られたデータを整理して結果を導き、考察を行って報告書を作成します。機械システム工学科の全教員が、その専門に沿った様々なテーマで実験を担当します。
- 卒業研究
- イノベーション(技術革新)のために未知の領域についての研究を行います。
学科挨拶
機械はさりげなく人間を助ける
新しいロボットを開発してみませんか?新しいクルマを作ってみませんか?航空・宇宙に関する仕事に就きたいと思いませんか?人々の生活を豊かで便利にするモノづくりをしてみませんか?それらのことを実現するための学習ができるのが機械システム工学です。
たとえば、ロボットにはいろいろなものがありますが、特に医療用の手術ロボットは難しい手術もできるようになりますし遠隔でも手術ができるようになります。そのようなことをはじめとして、社会に役立つ機械が現在までに作られてきました。皆さんも新しいモノを作ってみませんか?